【薬剤師が解説】カルボシステインドライシロップはどんなお薬?

今回はカルボシステインドライシロップについて解説していきます!

先生よろしくお願いします!

カルボシステインドライシロップとはどんなお薬?

カルボシステインドライシロップとは、こどもから大人まで幅広く使用されており、風邪の時によく処方されるお薬です。一般的に去痰薬と呼ばれ、鼻に溜まった痰や鼻水を出しやすくするお薬です。また、鼻詰まりの症状を改善することで間接的に喉の痛みや咳症状に対しての効果も期待できます。

カルボシステインドライシロップは、ムコダインドライシロップの後発(ジェネリック)医薬品にあたります。

・ムコダインドライシロップ ➡︎ 先発医薬品
・カルボシステインドライシロップ ➡︎ 後発医薬品

では実際の味はどうでしょうか?カルボシステインドライシロップには、複数のメーカーが存在するため、今回はメーカーごとの味や風味についてご紹介します。

カルボシステインドライシロップの味や風味はどうなの?メーカーごとの比較

カルボシステインドライシロップ50%
「  」「  」の中がメーカーを示します。


「 テバ 」
:比較的甘く、若干の酸味あり粉っぽさは少なめ

「 NIG 」
:わずかに酸味あり

「 トーワ 」
:桃の酸味と甘み、粉っぽさがある

「 タカタ 」
:味は甘く、わずかに酸味がある、りんごジュースのような酸味

メーカーごとに多少の差はあるものの若干の酸味と甘みが特徴的であり、こどもでも比較的飲みやすいお薬であると言えますね!

食品とのおすすめな飲み合わせは?

混ぜると飲みやすくなるもの:アイスクリーム、ヨーグルト、オレンジジュース、スポーツドリンク

比較的飲みやすいお薬ではありますが、お子様が粉薬が苦手で飲めない場合には試してみても良いかもしれません

こどもに飲ませる上での注意点!

・お薬を食品に混ぜる時は、飲ませる直前に1回分のみを混ぜるようにしてください。

基本的にはお薬をミルクに混ぜることはお勧めしません。お薬が混ざったことで味が変化し、以降ミルクを飲むことを嫌がるお子様もいます。

・クラリスロマイシンドライシロップと同時に服用しない!
同一処方でカルボシステインドライシロップとクラリスロマイシンドライシロップがある場合には、注意してください。これらは、同時に(一度に混ぜて)服用すると、クラリスロマイシンドライシロップの苦味が増す原因になってしまいます。

苦味が増して飲みにくくなるのは嫌だな〜
その場合はどうすれば良いですか?

そのような場合には、それぞれを混ぜずにカルボシステインドライシロップを先に服用してから、その後にクラリスロマイシンドライシロップを服用するのがおすすめです。

できれば、カルボシステインドライシロップを服用した後に軽くうがいをする、1分程度時間を空けてからクラリスロマイシンドライシロップを服用しても良いでしょう。

それでもお薬が飲めない時には?

お子様によっては、食品との飲み合わせを考えて対応しても飲めない場合もあるかと思います。そのような場合は、以下の方法を実践してみるのも良いかもしれません。

・お薬を飲むための環境づくり
お薬を飲ませるにはお子様の気分を考慮してあげることも大切です。
例えば、お薬が飲めたら 褒めてあげる ことで、お薬を飲むこと=楽しい・嬉しいことという印象をもってもうらうことも大切でしょう。

褒められるとお薬を頑張って飲もう!
という気持ちになります!

・親が必死になり過ぎない(イライラ、心配・不安そうな顔になっていませんか?)
お薬を飲むための環境づくりと同じで、お薬を飲ませる上で親がイライラしてしまうとお薬を飲むこと=怒れらる・嫌なものとなってしまいます。お薬を飲むこと楽しいことと思わせるように工夫してみましょう。

楽しい雰囲気作りが大事なんですね!

・お薬をもらった薬局の薬剤師に相談してみる
例えば、飲む回数や時間、粉薬をシロップ等に変更できるか?、飲ませ方の方法、コツなどを気軽に相談するのも良いかもしれません。


・お薬を処方してもらった医療機関(処方医)に相談してみる
例えば、同じ薬効のお薬でも製剤によっては味が異なるため、薬剤を変更することによって飲めるようになる可能性もあります。お薬が飲めないことを医師に連絡し、処方を変えてもらよう依頼しても良いかもしれません。

最後に

お薬は必ず医師が指示する通りに使用して下さい。また、お薬の服用は勝手な判断で中止すること、飲み方や使い方を変えるのは避けて下さい。分からないことがあれば薬剤師に相談して下さい。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。この記事が保護者様のお薬に対する悩みを少しでも解決できることを願っております。

参照サイトURL:
https://www.e-pharma.jp/druginfo/info/2233002R2053

http://yakuzaishi.コム/?p=8916 
http://yakuzaishi.コム/?p=4908
https://www.qlife.jp/meds/rx2233002R2053.html
https://www.nichiiko.co.jp/medicine/product/73220

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