今回はL-ケフレックス小児用顆粒についてご紹介します。
先生よろしくお願いします！
L-ケフレックス小児用顆粒とは？
L-ケフレックス小児用顆粒とは、一般的には抗菌薬と呼ばれ細菌による感染症の治療に使用されます。
セフェム系抗生物質の一種で、細菌の細胞壁の合成を阻害し細菌を殺す効果があります。主に、上気道感染症(扁桃炎・咽頭炎)、中耳炎、呼吸器感染症(肺炎)、尿路感染症(膀胱炎)、皮膚感染症など様々な感染症に対して使用されます。
先生！抗菌薬って何ですか〜？
抗菌薬とは？
抗菌薬とは、細菌による感染症に効果があるお薬のことです。なので、ウイルスや真菌などの細胞以外が原因となる感染症に対しては効果がありません。
その他にも、服用による副作用として下痢が多いことも特徴です。
これは、病原菌のみではなく、腸内の細菌に対しても抗菌薬が攻撃してしまうことで起こります。整腸剤が抗菌薬と一緒に処方されることが多い理由がこれにあたります。
抗菌薬についてよく分かりました！
次はこのお薬が飲みやすいかどうか知りたいです！
L-ケフレックス小児用顆粒の味は？飲みやすい？
L-ケフレックス小児用細粒は、子ども向けに作られているお薬なので、飲みやすいように甘いフルーツ系の風味が付けられていることが多いです。
メーカーによっては風味に違いはありますが、いちご味やオレンジ味が採用さています。
苦味とかはありませんか？
子どもによっては若干の苦味や薬特有の風味を感じるかもしれませんが、フルーツ風味によって和らげられているので飲みやすくなっていると思います。もしも、お薬が飲めない場合のおすすめの飲み合わせを紹介しておきます！
食品とのおすすめの飲み合わせは？
混ぜると飲みやすくなるもの：
オレンジジュース、ヨーグルト、アイスクリーム、牛乳、プリンなど
比較的飲みやすいお薬ですが、粉薬が苦手で飲めない場合には試してみてください。
こどもに飲ませる時の注意点！
飲み方の注意点は主に2つです！①噛んで飲まないことと②混ぜたらすぐに飲むことです！
理由が気になります！教えてください！
①噛んで飲まない
L-ケフレックス小児用顆粒にはお薬をゆっくりと吸収させるためのコーティングがされており、噛むことによりコーティングが壊れ、急激に血中のお薬の濃度が上昇する可能性があるためです。
②混ぜたらすぐに飲むこと（ジュースなどに溶かしたまま放置しない！）
L-ケフレックス小児用顆粒は、飲み物と混ぜても良いのですが、溶けないお薬です。すぐに飲まないとコップの底にお薬が溜まってしまうためです。
コップの底にたまらない間にサッと飲むのがコツです。または、粉薬を先に口に入れてからジュースで流し込むのもおすすめです。
どうしてもお薬が飲めない時は？
食品との飲み合わせを考えて試してもお薬が飲めないこともあるかと思います。そのような場合には、次の方法を試してみても良いかもしれません。
①お薬を飲むための環境づくりをする
子どもにお薬を飲んでもらうためには、子どもの気分を考慮してあげることも大切です。
飲めたらしっかり褒めてあげることで、お薬を飲むこと＝楽しい・嬉しいことという印象を持ってもらうことも大切です。
②お母さん・お父さんが必死になり過ぎない
（イライラ、心配・不安そうな顔になっていないか？）
お薬を飲むための環境づくりと同じで、お薬を子どもに飲ませる上で親がイライラしてしまうと、飲むこと＝怒れらる・嫌なものとなってしまいます。子どもにお薬を飲むこと楽しいことと思わせるように工夫してみましょう。
③薬剤師に相談してみる
例えば、飲む回数や時間、粉薬をシロップ等に変更できるか？薬の飲ませ方、コツなどを気軽に相談するのも良いかもしれません。
④医療機関(処方医)に相談してみる
例えば、同じ薬効のお薬でも製剤によっては味が異なるため、薬剤を変更することによって飲めるようになる可能性もあります。お薬が飲めないことを医師に連絡し、処方を変えてもらよう依頼しても良いかもしれません。
最後に
お薬は必ず医師が指示する通りに使用して下さい。また、服用は勝手な判断で中止すること、飲み方や使い方を変えるのは避けて下さい。分からないことがあれば薬剤師に相談して下さい。
参考URL
添付文書：https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00001203.pdf
日経メディカル：https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/prd/61/6132002E1034.html
病院薬剤師の本音：https://yakuzaishi-nana.com/yakuzaishi-6/
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